※ネタバレ注意!!
サイコだけど大丈夫 13話 翻訳
家の前に止めた車の中でメモを見ながら考えるカンテ。
酷すぎませんか?
その蝶のせいで俺が今までどれだけ這いつくばって生きて来たか。
それなのによりによってその蝶が彼女の母親だなんて。
俺みたいに辛くならないように
何も知らないままでいて欲しい。
傷つく事もなく他人の感情なんて気にする事もなく
空き缶のように中身が空っぽだったらいいのに。
兄貴と母さんに何て謝ればいいんだ。
眠るムニョンをそっと見つめ
サンテが眠る部屋に戻り母との家族写真を見てそっと涙を流す。
朝ムニョンはカンテにドア越しに声をかける。
カンテはスーツの袋を開け内ポケットに何か入ってるのに気づく。
マンテとムニョンの手紙だった。
あんたがくれたマンテのおかげで悪夢を見なくなったわ。
あんた達のような家族が出来て凄く嬉しいの。
P.S.
マンテは返してね。私の物よ!
スーツを着て家を出るカンテ。
笑顔で家族写真を撮る三人。
第十三章 薔花, 紅蓮のお父さん ※1
【 ジュリの家 】
社長が実家から戻る。
スンジェが仕掛けた作戦で電話を切ってた社長に
お見合いの事は自分から話すなとクギを刺される。
ジュリの部屋に入り話しかけるが簡単な相槌しか返ってこず
自分からお見合いの事を話してしまう。
ジュリは今日中に勉強しなきゃいけないんだと追い出す。
気づいたらメモに書きお見合いの事を怒るジュリ。
【 美術図書館 】
スンジェと待ち合わせの場所にムニョンは写真撮影後に三人で来る。
スーツがカッコいいと口に出すスンジェを睨むムニョン。
カンテにもうそのスーツは着るな、着た姿は見たくないと言い出し
カンテもお前もそんなの着るなよ。見てられないと言い返す。
サンテが童話を読む横で話しかけるスンジェに
図書館では静かにするのがエチケットだとサンテ。
さらにスンジェはムニョンの童話を絵で中和するように
描いて欲しいというと魅力がなくなると断るサンテ。
それをカッコいいとスンジェ。
春の日の犬の本を見るカンテにムニョンは
あんたは春の日の犬だって?
ジェス?が言ってたわ。
あんたは絶対に本当の気持ちを見せてくれないし
一人で呻いてるって。
それって春の日の犬と同じじゃない。
あんたが何に怒ってるのか知りたくてピザを頼んで呼んだのよ。
それ以上知ろうとするな。
知ったところで一つも良い事なんかないって言われたわ。
だから諦める事にしたの。
もう全然気にならないわ。と。
それに対してカンテは
俺は誰かを守ったりするのはもううんざりだし疲れた。
そうしろと生まれたから
生きていかなきゃいけないから無理にしてた事だ。
家族を命をかけて守る事は考えてみたら
かっこよくて素晴らしい事だと思って。
もし誰かが手を出したら絶対に許さない。
奪われたら見つけるまで探しに行く。
俺が守ってみせる。必ず。
ムニョンはその家族の中に...私もいる?と恐る恐る聞く。
家族写真を撮ったら家族だろ。とムニョンの手を取るカンテ。
微笑む二人。
【 病院 】
ユ患者は父親からの電話に怒って切り
看護師たちに次電話があったら死んだと伝えてくれと去る。
【 社長の部屋 】
話があるとジュリの母を部屋に呼んだ社長。
沢山ある童話を目にしたジュリの母は
大人が童話を読んでるのを見ると純粋で素敵に見えるわねと褒める。
仕事ですからと社長。
ジュリの母が持ってきた料理を美味しいと食べる社長。
本当は空腹だったんだけど恥ずかしくて食べに行けなかったと。
見合いの相手が女優に似てると嘘ついた事を話すと笑うジュリの母。
ヒントをあげようかとジュリの母。
ジュリは父親を私よりもずっと大好きで支えにしてたのよ。
そんな父が早く死んでから
一人で息子や私の夫の役までしてきたから
人への頼り方がわからないのよ。
父親が生きていれば自分にも信じる味方がいるって思えて
言いたい事全部言ってれば心の痛みも少なかったろうに。
ただ辛い時に寄りかかれる人になればいいんじゃないかしら。
缶ビールで乾杯する二人。
【 ムニョンの家 】
帰ってきた三人。
ムニョンは写真が出来たら飾ろう。
この際インテリアも全部変えようかしら。
私と一緒に部屋部屋を使おうと言うと、ダメだとカンテ。
カンテは不意に
俺が他で暮らそうって言ったら来るか?と聞くと
また逃げなきゃいけないの?
お兄ちゃんが蝶の夢見たって??
その時は私が蝶を殺すから心配いらないわ。と。
カンテはムニョンを抱きしめ優しく言う。
もし蝶が現れても絶対に殺すな。お前はそんな事しちゃダメだ。
何故か聞くムニョンに
俺が又びびって逃げるかもしれないだろと言うカンテに
追いかけて捕まえる。そして足を折るわ。と笑い
わかったわ。約束する。と指切りをしハンコの代わりよと
カンテのネクタイを掴み引き寄せキスをしたムニョン。
部屋でアニメを見る兄はカンテが戻り顔を見ると
頬が赤い、恥ずかしい事したのかと聞くが違うと言うカンテ。
チューしたのか?チューと聞く兄に
間をおいてう、うん。ちょ、ちょっとな。とカンテ。
あぁ…喧嘩するよりチュ―する方がマシだ。
喧嘩するなよ、怒るぞと兄が言った。
笑うカンテは俺とムニョンどっちが好きだと聞くと
コギルドンが好きだと兄。
【 病院 】
壁に絵を描くサンテに本を返すカン患者は
面白くて大体内容を覚えたと言うとサンテはどこが一番好きか聞く。
忘れるな。
忘れないで勝つんだ。
勝てなければお前は魂が育たない
ただの子供に過ぎない。
この部分だと言うカン患者に自分もそこが一番好きだとサンテ。
カン患者は蝶の絵の練習はずっとしてるのかと聞くと
少しずつしてるとサンテ。
カン患者は
この絵に蝶が飛ぶのとわしがここから出るのとどっちが早いかな。
と言うとドアを先に探した方だとサンテ。
カン患者はそのドアを見つけて一緒に出ようと言った。
【 院長室 】
メモを見せるカンテ。
このメモは蝶の警告のようだがこっちは何が書いてあったのかと
他の赤字で消したメモを眺める院長。
カンテはどれも違う感じで書いてあるようで。
つまり本人が書いたものじゃなく誰かから受け取ったって事ですよね。
そう言うととりあえず病院の人は誰も信じるな。俺もだ。
兄も病院にいるのは危険だと院長。
兄を心配して色々言うカンテに
俺は子供じゃないし蝶も一生懸命練習してると絵を見せる。
もう逃げないと言う兄に
これからは兄貴が俺達を守ってくれるのか?と聞くと
当たり前だ。俺には妹も増えたんだ。守らなきゃ。と兄。
カンテは心配でムニョンにも電話をし
前みたいに不用意にドアを開けるなよと言うと
ムニョンは心配してもらって喜び、今後心配させるような事選ばなきゃと言う。
そこにユ患者が子供になった感じで話しかけてくる。
小学一年生だと言うユ患者をジュリが見つけ連れていく。
ジュリからユ患者の事を聞くカンテ。
解離性人格障害で子供の頃の虐待により他の人格が現れる。
その当時は両親に殴られてもしつけだと考えられ事件になる事はなかった。
その結果、他の人格を作る事でしか自分を守れなかった。
しかし両親は幽霊に憑りつかれたと近所の祈祷師の家に売ってしまう。
院長が占いに行ったら
成り行きでカウンセリングをする事になり入院に至る。
ムニョンの父の容態が悪化し別の部屋に運ばれる。
【 ムニョンの家 】
兄の絵を見るムニョンは帰ってきた兄に
表情がない、やり直しよ。と言うと
難しい…表情を描くのは俺には…すごく難しい。と。
表情のカード見て描けばいいじゃないと言うムニョンに
それじゃ本当の自分の絵じゃないと兄。
それに対しムニョンは
うーん…それじゃあ、また勉強して。
観察、得意でしょ。
弟の顔ばかり見てないで他の人の表情もよく観察してみて。
そうして自分の表情のカードを作ればいいわ。
来週までの宿題よ。とノートを渡す。
【 病院 】
看護師長がカンテにムニョンの父がもう何日ももたなそうだから
院長が連絡したとは思うけど仲が良いあなたが
心の準備をさせてあげた方が良い。
私でも悲しいのに娘ならなおさらよ。慰めてあげてと。
【 バス停 】
ジュリの帰りを待ってた社長は
毎月お見合いしなきゃいけないのは本当だけど
お見合いしたのは嘘だと告白する。
ジュリが本当にその女優が理想なのか聞くと全然違うと慌てて言う。
理想は…とジュリの母が言ってた言葉を思い出しながら言うと
間違えて娘のようなと言って変態扱いされてしまう。
【 ムニョンの家 】
帰ってきたカンテは父親の話をしようとすると知ってるわ。
少しでも意識がある時に会いに来いと院長から連絡きたと。
笑えるわ。
親が死ぬ時になるとみんな免罪符でも売るのね。
あなたの罪を許すって子供から聞いてから目を閉じるのかしら。
カンテは
後で辛くならない自信あるか?
王様の耳はロバの耳。
気持ちを吐き出せば病まないんだろ?
もう父親に言う機会はなくなるぞ。
それでも大丈夫か?
関係ないわ。話す事も後悔する事もないとムニョン。
ベッドでムニョンの話を思い出すカンテ。
子供の時大嫌いな童話があったの。薔花, 紅蓮よ。
そこに出てくるお父さんが大嫌いだった。
継母に子供は虐待されて死にそうになっても
父親は知らないふりをして
ただ傍観するだけじゃない。
虐める人より傍観して放置する人の方が悪いわ。
子供を殺したのは結局お父さんよ。
【 病院 】
ユ患者の父親が騒ぎを起こし騒然としてる所に
院長が何してるんだ!!と怒鳴る。
【 院長室 】
娘さんが拒否してるのに無理に肝移植を要求するなら警察呼びます。
と強い口調で院長が言う。
本当の親だと主張し移植を受けなければ死ぬかもしれないと頼むと院長は
娘が母親に叩かれ死にそうな時あんたは何してたんだ!
傍観してただろ!!
おまけに幽霊に憑りつかれたと祈祷師の家に捨てたくせに!!!
30年も知らんぷりして生きてきたくせに今更なんだ!
生きたきゃ娘に土下座しなさいと怒る。
カンテとユ患者が話してる時父親が現れる。
カンテはユ患者に
父親がもう来ないように追い出そうか?
それとも言いたい事全部言う間隣で見守ってあげようか?と聞く。
守ってくださいとユ患者が言う。
名前を呼ぶ父親に
お父さん、嫌い!
お母さんが叩く時、お父さんはただ出てったじゃない。
ずっとお父さんを呼んでたのに行っちゃったじゃない。
守ってくれないで...
叩くお母さんよりお父さんの方が憎いわ。
憑りつかれてなんかないのに祈祷師のおばあちゃんの家に捨てて
ずっと待ってたのに。
お父さんの事ずっと待ってたのに...
大嫌い。お父さんなんか大嫌い。
それを聞き何も言わずに通り過ぎる父親。
泣きじゃくるユ患者をそっと抱きしめるカンテ。
【 ジュリの家 】
サンテは表情を観察するために
ジェスにいろんな表情をさせるがどれも同じ。
スンジェも来て頼むが難しいとサンテ。
【 ムニョンの家 】
カンテが夜勤だからとジュリを呼びお酒を飲む。
ジュリはムニョンが元気ないのが父親のせいか聞こうとすると
王様の耳はロバの耳〜と叫び
こうしたくて呼んだのよ。病まないためにと。
なら私は酔っちゃダメねと缶ビールを置くジュリ。
ムニョンはジュリに
もし両親が代わって生まれてたらどうなってたかな?
ジュリはあんたはうちのお母さんに叩かれ死んでるわ、素行が悪くて。
そうねと笑うムニョン。
【 ジュリの家 】
ムニョンと飲むと聞いた社長はあの二人はダメだと立ち上がるが
ジュリの母はほっときなさいと言う。
ジュリが初めて友達だと連れて来たのがムニョンだと話し出すジュリの母。
ムニョンには何か家庭の事情があるのよねと聞くジュリの母。
社長はムニョンが耐え難い事を経験した事くらいしか知らないと。
【 病院 】
ムニョンの父が目覚める。看護師長が話しかけると話し出す。
俺が大きな罪を犯したが許しを請う人がいないな。
私が妻を殺しました。
彼女は人を殺しておいて鼻歌を歌っていました。
その当時すでに病に侵されていたムニョンの父は
妻が気分よくマニキュアを塗る部屋に行き
ラジオを変えると殺人事件の話で何かに気づく。
新しい家政婦が今日来なかった理由を聞くと妻は
もう来れないわ。
だから一線を越えちゃダメなのよ。と笑う。
お前が殺したんだな!!と怒鳴ると妻は
心配いらないわ。 誰も知らない。と。
妻を掴み言う。
俺が死んだら娘はお前のような 怪物になってしまう。
だから、頼む...
それを聞き吹き出し笑いをこらえる妻。
それに我慢できず衝動的に怪物め!と下に突き落としてしまう。
あの時、確かに殺したのに。と呟くムニョンの父。
窓から目覚めたのを見て部屋に入るカンテ。
話し続けるムニョンの父は
ムニョンが全部見てたんです。
俺が彼女を殺すところを見てしまった。
ムニョンは全部知ってる。
カンテはだから娘まで殺そうとしたのか聞くと
ムニョンも母親のような怪物になりそうで怖くてそうしたんだ。
娘に罪はない。俺が罪人なんだと泣く。
【 ムニョンの家 】
ジュリに話す。
お母さんが怖かった。
だから聞き分けのイイ子でいる為に努力したわ。
嫌われないように。
誰も助けに来てはくれなかった。
ただ一人を除いて。
その子と一緒に逃げたかったけどお母さんのせいで出来なかったわ。
お母さんが自分のやり方で私を育ててた時
お父さんが私にしてくれた事はたった一度童話を読んでくれた事だけよ。
でもね、ジュリ。
たった一回の記憶なのに消えないの。
【 ムニョンの家 】
仕事から帰るカンテ。
ソファーで眠るムニョンにブランケットをかけ手を握り見つめる。
その頃ムニョンの父は亡くなった。
【 納骨堂 】
父の名前を見つめるムニョンをじっと見る兄が
今は悲しい顔か?と聞く。
違うわ、かわいい顔よとムニョン。
兄は悲しいのは恥ずかしい事じゃないと言うと悲しくないとムニョン。
違うと思うけどと兄が言うとそれを止めるカンテ。
帰り際、ムニョンはお腹すいたと言う。
振り返るムニョンは父親が童話を読んでくれた事を思い出す。
【 ジュリの家 】
カンテはおかずをもらいに行く。
ジュリの母にあんたは大丈夫なの?と聞かれ僕ですか?と聞き返すカンテ。
ジュリの母は何故かあんたに会うと大丈夫かって聞きたくなると言うと
大丈夫です、大丈夫になると思います。
こんな風に幸せになろうと頑張っていいのかって
母さんに申し訳なくなったり。と。
ジュリの母は何言ってんの。
両親に申し訳なくて幸せを諦める子供なんて親不孝者よ。
今後は親孝行だと思って思い切り幸せになりなさい。と言いおかずを渡す。
【 ムニョンの家 】
ムニョンがカンテに飾った家族写真を見て
良く撮れてるでしょ。この家売ろうかしら?
なんとなく全部新しく始めたい。
この家を売って出版社を社長に作ってあげて
残りのお金でキャンピングカーで暮らすの。
お兄ちゃんも壁に蝶を描けばミッションクリアだし。
この際あんたも病院辞めちゃって。
三人で目的地なしで遊んで回ろうと。
カンテはそうしよう。いっその事、お前が俺を一生食わせてくれないか?と言うと
急に似合わない事言って、正直に言って。あんたの本当の望みよ。とムニョン。
カンテは学校に行きたい。夜間でも構わない。と言うと
ダメよ。まとわりつく女達がいるからダメ。オンラインにしてとムニョン。
お前はなんで童話作家になったんだ?とカンテが聞くと
童話の中の世界を一番知ってるからよ。
お父さんが建てたこの城の本当のお姫様だったの。
もともとお姫様達の暮らしは辛いものよ。
良いのはエンディングだけ。と。
カンテはもともとエンディングが良ければ全部良いんだよと言い
笑い合う二人。
【 病院 】
兄は今日は絶対に蝶を描くと息巻いて三人で中に入ると
カン患者についにドアを見つけたんだな、おめでとうと言われ
壁を見に行くと親子の蝶の絵が...
俺は描いてない。
母親を殺したおばさんの服についてた蝶だと混乱する兄。
驚くムニョンは母がたった一つの蝶だと言ったのを思い出し
違うと呟きながら涙が溢れ出す。
逃げ出すムニョンの腕を掴むカンテに
違うわよね?違うと言ってと言うムニョン。
言えないカンテは頼むからと涙を流す。
違うって言ってと叫び出てくムニョン。
【 車 】
愛しのクレメンタインの鼻歌を歌いながら運転する女性。
親子の蝶のアクセサリーを服に着けているのは...
看護師長だった...
サイコだけど大丈夫 13회 感想
※1韓国の古典怪談である 薔花紅蓮伝。
それを元に箪笥というタイトルで韓国では6度目の映画化。
ホラーサスペンス
まさかの看護師長が!!!って言う。え、まさかとり憑かれてる?
来れないって言ってた患者は殺した?まさかね?
最後が衝撃凄すぎて内容ふっとんだ。笑。
それじゃ!!